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2009年1月22日 (木)

チブリ尾根を行く。別山②

1日目はコチラです(´∀` )

別山(標高2399m 石川県白山市・岐阜県白川村・高山市)

2008年10月13日(月) 2日目

南竜ヶ馬場の標高は2100m。涸沢より300mも標高が低いのに、今朝はテントが凍りつくぐらい冷え込みました(;´Д`)。たまごスープのおぢやを食べ、コーヒーを飲んで・・・ゆっくり支度をします。行程が長めだけど、下り中心だから大丈夫だよね・・・?

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7:55南竜ヶ馬場出発。

今日も良いお天気。山が輝いています。目を凝らせば、夏に苦しんで登ったトンビ岩コースのトンビ岩も良く見えます。

ノビのお腹の調子が悪く、ちょっと心配。早速トイレに駆け込んでいたけど、この先、トイレはチブリ尾根の避難小屋までありません。大丈夫か?(;・∀・)。沢で水を汲んで、さー、出発だ♪

赤谷の沢まで足場の悪い急斜面を標高差100m弱ほど下ります。うわー。夏はこんなとこ登ったんだなぁ。そして沢からそそり立つ斜面をしっかり登らないといけないんだなぁ(;´Д`)

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・・・がんばりますヽ(`Д´)ノ

8:10赤谷の沢着。

夏に水に手を浸して生き返ったこの沢は、秋はただただ寒々としていたのでした。ノビはアライグマ!と言って手を洗っています。お腹こわしてるのに・・・。

じぐざぐじぐざぐ、空気は冷たいのに汗がじわりと出てきます。ザレた道を足元ばっかり見て耐え忍べば・・・

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この眺望♪山は努力を裏切らない!ヽ(´ー`)ノ

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北アもばーっと見えています。きっと、あちら側の人々も、白山が見えてるよ!なんて言っているんだろうな。

2

9:00油坂の頭着。

着ていたカッパのズボンとフリースを脱ぎました。陽がさんさんと射して暑いです。ここからアップダウンを交えながら登りが続きます。行動食を食べ、水を飲んで・・・10分ぐらいダラダラしてしまったでしょうか?南竜から来ている人はもういないようです。あー、またしても最終登山者・・・(;´Д`)

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正面にほっこり見えるのは御舎利山。別山は影になって見えません。縦走が始まったぞ。いざ別山へ!

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9:20雨池通過。

あれっ?こんなに近かったっけ・・・?

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ピークを乗り越えれば違う景色が見える。早く次が見たくて、心がはやる・・・縦走、お盆以来だ・・・。

人の気配はほとんどありません。尾根は薄暗い樹林帯に入ると静まりかえり・・・薮からいまにも何かが出てきそうな雰囲気。あわてて熊鈴を取り出し、ちぎれんばかりに振って進んで行きました。後からよく考えたら、こんな冬枯れた稜線に、熊が好む食べ物は無いですよね(;・∀・)。出るとしたらもうちょっと低いところかな?

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岐阜県側のビビッドな紅葉に釘付けです。稜線付近の紅葉は終わり、ピークは山腹へ移っていました。

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振り向くと、御前峰があんなに遠くに。あいかわらず人はほとんど居ません。青空の下、360度の眺望を独り占め。紅葉こそ終っちゃってるけど、なんて穴場な縦走路なんでしょう( ´∀`)

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青々とした草は、黄色くなり・・・

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斜面を埋め尽くしていた花々は、どこに行ってしまったのか・・・山肌に思いを馳せます。

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今日も近くで見守ってくれる、三方崩山。こちらの色づき具合から、三方崩山の稜線直下は今頃最高だろうなぁ。

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別山が見えてきたぞっ( ´∀`)

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御前峰と、大汝峰。素晴らしい眺めに何度も立ち止まってしまいました。夏、歩いた時は、果てしなく続くような、濃厚な時間を味わったこの稜線も、もう終わり。時間の密度が全然違います。花が私達をどこか遠いところに連れて行ってくれていたのでしょうか?季節が変わるとこんなにも尾根の印象が変わるものなのかと、驚きました。今回は、あっという間に着いてしまったような・・・。枯れ草の秋も味わい深いですね。でも・・・また来年、ニッコウキスゲを見に来てみたいなぁ・・・。

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御舎利山への分岐を過ぎて、別山がいよいよ目の前に!やったー!ノビ、頂上だよ?と、振り向くと、顔色が悪い。お腹が痛い・・・と言って、青い顔でなんとか歩いています。頂上に着いたらゆっくり休もう、もうちょっとだから・・・。

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10:50別山山頂着。

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※クリックすると拡大します

ザックを下ろし、ノビはダウン(;・∀・)。腹下しの薬を飲んで、しばらく休憩です。楽しみにしていたおしるこも、モリだけ食べました。汁が飲みたいかも・・・と言っていたのに、うっかり全部飲んでしまってゴメンナサイ。

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山頂から別山平を見下ろします。草紅葉がキレイだったんじゃないかな?うーん。

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銚子ヶ峰、一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰!!夏、来た時はガスで見えませんでした。これが見たかったんだ~♪願いが叶って嬉しいなっヽ(´▽`)/。歩いている時は長大な尾根だと思ったのですが・・・こうして見ると、コンパクトです。

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これから下る、チブリ尾根。きっと素晴らしい紅葉が待ち受けているでしょう・・・。

山頂はたくさんの人で賑わっていました(なんとbunさんも同時刻に!)。南竜ヶ馬場から別山間は行き交う人がほとんどおらず、とっても静か。秋の連休に、こんなに静かな山があったんですね!しっとりと思い出に浸りながら、マイペースに歩けて大満足。やっぱり、別山はいい山だっ(´∀` )

ノビの腹痛が少しおさまったのを見計らって出発することに。最高のお天気で、最高の眺望が広がっているのに、ノビはほとんど見ていません(;・∀・)。もったいないです。残念です。近いし、また来ればいいかっ。

12:00別山山頂出発。

10分ほどで御舎利山の頂上へ。頂上からチブリ尾根へ下る分岐に突入します。ここから一ノ瀬まで10キロ弱。長い尾根の始まりです。

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ひょぉぉぉ~!∑(゜∀゜)高度感満点の急斜面です。足場はガレて、とても歩きにくい・・・。コケたら市ノ瀬まで転がっちゃいそうなんである~っ(;´Д`)。気をつけなければ。

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右手には白山。あっという間に高度を下げ、間もなく樹林帯へ突入です。白山の、柔らかいカタチが好きです。とても好きです。優しい山容の白山には明るい空がとても似合います。今日は素晴らしい眺めをありがとう・・・今度は真っ白になった白山を見に来たいな。

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小屋が近くなってきたぞ。

ノビがトイレに行きたいと言うので、先に行ってもらう事にしました。お別れして、角を曲がって先を見たらもういないっΣ(゚д゚lll)。こんなに足早かったけ!?意外な健脚ぶりにびっくり。飛ばしちゃって、大丈夫かな~?

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避難小屋の辺りの斜面は紅葉がとても素晴らしかったです。甚ノ助避難小屋と同じくらいの標高なのかな?

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冷や汗をかいて下って来た、御舎利山山頂直下の急斜面の道が、ジグザグに見えていました。あんなところを下って来たのか!そりゃ怖いよ・・・((( ;゚Д゚)))

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13:25チブリ尾根避難小屋着。

ノビと合流し、小屋の前から最後の白山の勇姿を堪能しました。避難小屋の中は小奇麗で、快適そうです。行動食をノビにお勧めしたけど、食べられない・・・という返事が。トイレで一時的に復活したものの、引き続き予断を許さない状況のようです。敗因は朝にお腹を冷やしたからだとか。下山したらあったかーい温泉に入ろうね( ´∀`)

13:40チブリ尾根避難小屋出発。

小屋から10分ほど下ったところで、ノビがストックを持っていないことに気がつきました。取ってくるわ!と言って、ザックを置いて走って取りに戻る・・・。本日2度目のトレイルランが(1度目はトイレ)ノビの膝に甚大なダメージを与えていたとはこのときは全く気がつきませんでした。

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小屋直下の笹野原とお別れして、ダケカンバの林を過ぎると、本日のおたのしみ、チブリ尾根のブナ林へいよいよ突入です♪

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稜線にも増して人の少ないこの尾根の紅葉は、誰に褒められるでもなく、はちきれんばかりの色彩で輝いていました。

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黄が主体の紅葉は、とってもゴージャス。黄色というか、金色です。日差しが傾いて、光も黄色く、紅葉の金色と相まって細胞の中にまで沁みこむ美しさっだったのでした。ちょっと言葉にできないです。

数日前に、日本でも屈指の紅葉の名所、涸沢に居たというのに、涸沢の赤が記憶の中から一瞬ぶっ飛んでしまいました。

なんかよくわかんないけど、ありがとー!!ヽ(´▽`)/

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標高をさらに下げると、紅葉のピークは終わり・・・後に続く葉っぱたちが、準備を始めていたのでした。この尾根は、とても長いので10月中であれば、いつ来てもどこかで紅葉が楽しめそうです( ´∀`)

紅葉ラッシュを過ぎ、酩酊状態から意識がやっと現実に戻って来た頃・・・

(;;;´Д`)「あッ!!いたたたたたた・・・・!!」

振り返ると、ノビがおかしな姿勢で固まっています。尋常ではない叫び声です。膝がパキっていった・・・と言うではないですか。ままままじですかー?まだだいぶあるよ?歩ける?歩いてみてよ。歩けるよね??

・・・。

松葉杖をつくように、ストックを駆使すれば・・・なんとか進めるようです。額には脂汗。顔はかなり苦しそう。しまった。ノビの膝は前から不安なところがあったのに、今回もテーピングテープの類を持ってきていないのです。テントがあるから・・・最悪、テントを張って、モリが助けを呼びに行くけど、救助要請はあくまでも最後の手段。

ノビ!自力で頑張れ!!ヽ(`Д´)ノ

荷物を軽くする事を提案すると、ザックは関係ないから!と意地を張る・・・。いや、ぜったい関係あるよ。うん。ていうか、ゴメン。詰め込みすぎた(汗)。半月版損傷とか、嫌~な病名が頭をかすめます。モリの無茶なプランで怪我をさせてしまって申し訳ない。もう山はダメなんだろうか。一緒に行ったあの山、この山、どんなお山も楽しかったな・・・いやいや、そんなことより、まずはちゃんとおうちに帰らなければ。歩いていれば大丈夫!ちゃんと着くから。ゆっくり行こう。

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どのぐらいの時間が経過したでしょうか・・・。 森は薄暗くなり、後ろから来る人も全く居ません。妙に落ち着いていられたのは、きっとカツラの甘い香りがあたりに漂っていたから。この匂い、秋の匂いなんだなぁ。ヘッ電、使うかな?えーっと、上蓋に入れてたっけ・・・なんてヘッ電のありかを心配しているうちに・・・道の様子がなんだか終点っぽくなってきた。工事用の道路と併走してる!もしかして、下山できた??

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16:35登山口着!!!

着いた!!やった~!!よく耐えた!!お見せできなくて残念ですが、フルマラソンでゴールに着いたランナーのような表情をしています(;・∀・)

が。

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はぁ~・・・ここから工事車両を避ける、巻き道を延々と歩かなければいけないのでした。まっ平らだから大丈夫~♪と言ってみたけど、微妙にアップダウンがあって、ノビにはちょっとつらかったようです。。。

17:10市ノ瀬駐車場着!

こんどこそ!終った~ヽ(´ー`)ノ

お疲れ様でしたっ。無事に下山できて本当によかった。何があっても自己責任。山は怖いところです・・・。長い下りは鬼門だな。脚力に合ったコースをよくよく考えないと。今度からちゃんとテーピングテープも持ってきます!あっ、ザックの軽量化も・・・。

静かな尾根とブナ林の素晴らしい紅葉。今シーズン、このぐらいの標高を縦走するのはこれで最後だけど、最後にふさわしい素晴らしい山旅でした。空の青と黄色い葉っぱが、今でもくっきりと脳に刻まれています。来年は北縦走路に行きたいな。全ての縦走路を歩いてみたいな。野望は果てしないです(;´Д`)

後日・・・

モリにうるさく言われ、やっとノビが病院に行きました。レントゲンを撮って・・・

( ´∀`)「頑丈な膝だね♪」

湿布張って痛くなくなったら大丈夫だよ~と先生に言われたそうです。何じゃそりゃ!?頑丈な膝ってどんな膝なのよ!?心配でちぎれてしまったモリの心を返してくれーヽ(`Д´)ノ

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コメント

おおっ、別山!待ってました!

改めて見るとチブリ、いいなあ。砂防もいいけど。なんて思うと白山はやっぱりいいなあ。こんどは中宮道のブナ林を見てみたい。

別山の頂上、ほんとに気持ちよかったですよね。よ~く思い出してみると、お社の脇にうずくまっていた人、なんとなく覚えがあります。あれ、ノビさんだったんだ・・ん?するとモリさんはいずこに?覚えないや。(失礼)

最後にハラハラしましたがノビさんのお膝も無事でよかった。

>こんどこそ!終った~ヽ(´ー`)ノ

このころbunは温泉でまったりしていました

投稿: bun | 2009年1月22日 (木) 23時15分

bunさんこんばんわ!

いいですよね~!白山純粋に楽しいお山というか・・・。花も紅葉も素晴らしく、今年は本当に楽しませてもらいました( ´∀`)。中宮道、bunさんも気になりますか!中宮温泉までバスがありますからねっ市ノ瀬を基点に縦走してバスで戻って来たいのですが・・・私の足だと3日ぐらいないと不安です((( ;゚Д゚)))

>お社の脇にうずくまっていた人、なんとなく覚えがあります

あっっ!やっぱり!そうです。ノビです♪私は・・・ほったらかしで写真撮ってました空は真っ青で、遠くの山は青々として・・・最高に気持ちよかったですよね!!確かにあそこに居たんですよね~。チブリ尾根の避難小屋、冬季に利用する人は居るのでしょうか・・・。すっぽりと雪に埋まっているのかなぁ。

>このころbunは温泉でまったりしていました

明と暗ですね!((( ;゚Д゚)))ノビの膝、ご心配をお掛けして申し訳ありません病院では異常が見つからず、詳細はMRIを撮らないとわからないと言われたそうです。現在は全く痛みが無く、引き続き様子見です。膝は怖いですね。bunさんは膝痛とかありませんか?皆さん健脚で下りも早いし、何を食べたらそんなに歩けるのか、秘密を知りたいです。ほんとうに

投稿: モリ | 2009年1月23日 (金) 20時52分

紅葉もとても綺麗ですが、ノビさんの膝のトラブルではらはらでしたね。
とても他人事ではないですね、オヤ爺はピークを過ぎた中年ですからいつ何が起こるかわかりません。
どれだけ冷静な判断が出来るのだろうかと・・・
まずはノビさん大丈夫そうでなによりです。

投稿: オヤ爺 | 2009年1月23日 (金) 23時51分

オヤ爺さんこんにちわ!

本当に・・・何があっても対応できるように、準備はしっかりしなければと思いましたそして、早立ち!コースタイムに余裕があっても出発が早くなければダメですね・・・

>どれだけ冷静な判断が出来るのだろうかと・・・

今回は、たいした怪我ではありませんでしたが、滑落して骨折とか、自力下山が難しい場合どうしたらよいかわからないです・・・。同行者が居れば助けを呼びに行けるけれど、単独だと誰かが来てくれるのを待つのみ。登山計画書の提出と、家族へ行き先をちゃんと伝えて行く事の重要性を身をもって感じました。日帰りだったらツェルトは必須ですね・・・。オヤ爺さんは備えがとてもしっかりしているし、判断力だって!!実は、この後も怪しい山行きをしていて・・・全然学習できていない自分にいつか神様は天誅を下すのではないかとビクビクしています山には遊びに行っているのだから、遭難だけは嫌だ~っっ

この前、会社の子供3人担いで走っちゃった♪(幼稚園児2名&小学生1名=50キロぐらい!?)とか言っていたので、ノビは全く心配なさそうです((( ;゚Д゚)))。人騒がせな記事を書いてご心配をお掛けし、申し訳ありません!!(;´Д`)。人様の大事な子供で遊ばないで~っ

投稿: モリ | 2009年1月24日 (土) 11時46分

そういえば長距離歩くと痛くなったこともあるなあ・・・

平地で痛くなくても山で痛くなったら要観察、要注意ですよ!

投稿: bun | 2009年1月25日 (日) 20時03分

bunさんこんばんわ!

健脚のbunさんもですか!?
鍛え方の足りないノビが重荷を背負って縦走すること事態無理なのですよね~・・・。

>平地で痛くなくても山で痛くなったら要観察、要注意ですよ!

平地だと全然痛がらないのに、山に行くと膝が・・・と言い出すのですいつも。一度MRIで詳細に検査した方が良いのかもしれません。膝周りの筋肉をつけるよう、ストレッチしつつ、経過をゆっくり見てみたいと思います!ありがとうございます~!

投稿: モリ | 2009年1月25日 (日) 21時50分

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